教育の不易と流行〜教師として意識したいことは?〜

教育・子育て

教育の不易と流行、

教師になりたての頃から、

ずっと聞かされてきた言葉です。

教師なら、一度は耳にしていると思います。

教育における不易と流行とは何か?

平成8年の中央教育審議会

「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について(第一次答申)」

の中に、次のような一文があります。

我々は、これからの社会の変化は、これまで我々が経験したことのない速さで、かつ大きなものとなるとの認識に立って、豊かな人間性など「時代を超えて変わらない価値のあるもの」(不易)を大切にしつつ、「時代の変化とともに変えていく必要があるもの」(流行)に的確かつ迅速に対応していくという理念の下に教育を進めていくことが重要であると考える。

~平成8年7月19日「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について(第一次答申)」第3部「国際化、情報化、科学技術の発展等社会の変化に対応する教育の在り方」 第1章「社会の変化に対応する教育のあり方」より

古い資料ですが、現在行われている、

教育改革の下地にこの考え方があると思うので、

参考に抜粋しました。

これを見ると、

不易:時代を変えて変わらない価値があるもの

*例えば、「生きる力」と言われる、未来を切り開く資質や能力、

豊かな人間性、健康や体力が入るでしょう。

流行:時代の変化とともに変えて行く必要があるもの

*例えば、学ぶ内容やそのための教材や学習法、指導法などが入るでしょう。

「不易」と「流行」は、おそらくいつの時代でも、

教育現場では言われてきた言葉だと思います。

私も20代の頃、よくこの言葉を聞かされていましたが、

その当時はあまりピンときませんでした。

だからこそ、ずっとこの言葉の意味を考え続け、

自分の仕事に生かしてきました。

教師としての不易は何か?

それを言語化し、実践してきたことは、

30年間私を支えてくれたと思っています。

教師としての不易:意識してきたた3つの基本

教師としての不易を考えた時、

若い教師を指導する時に伝えた3つの基本が

それに当たると思います。

これは、私が教師として常に意識してきた3つのことです。

その1:ねらい(目標)はなんなのか?

学習指導なり、生活指導なり、学級経営なり、

常にねらい(目標)をもち実践していくこと。

それを、子どもでも誰にでもきちんと説明できる言葉にしておくこと。

ねらい(目標)と実践の不一致が起きないよう、

確認しながら活動を進めていくこと。

その2:人の話を聴く

子どもたちに

「人の話を聞きなさい」と支持する教師が、

子どもの話を聴かないことに驚くことがあります。

きくとは、「聴く」こと。

文字通り、言葉を耳で聞くことに加え、

目でその様子を観察すること、

心でその心情などを感じること、

も含まれます。

授業中、子どもの様子に気を配っていると、

何を考えているのか、

どういう気持ちでいるのか、

そういう様子もわかります。

ふとしたつぶやきを拾って、

そこから、学習を深めたり疑問を提示したりすることも

可能になります。

場面により、「きく」目的も変わりますが、

子どもの育ちを促すために、最も重要な手段は

「きく」ことだと私は考えています。

その3:けじめ(メリハリ)をつける

時間のけじめ、態度のけじめ、

授業の静と動、楽と苦、、、

挙げればきりがありませんが、

その場その場を大切にするためには、

その時に必要な態度や方法を用いることが重要です。

一つの価値や方法に固執せず、

柔軟に「ねらい」や「子ども」に合わせて、

必要な対応ができること。

それも、身につけたい基本でした。

「基本」や「型」も「不易」である

こう書いていくと、「不易」を突き詰めると、

「基本」や「型」にもつながると思います。

今朝のメルマガは、「型」についてを書きました。

ある歌舞伎役者が言った言葉、

「『型破り』とは、『型』を持っている人間だからできること。

『型』がないものがやれば、それは『型なし』になる。」

は、とても印象に残る言葉です。

学習も「基本」を身につけるからこそ、

その先の発展につながるのではないでしょうか。

そんなことを思って書いたものです。

よろしければ、こちらからご覧になれますので、お読みください。

http://clt1054357.bmeurl.co/910798E

教育の「不易」と「流行」、

教育に携わる者として心に留めたいことです。

そして、自分にとっての「不易」というものも

考える、身につけておくことで、

「流行」に振り回されず、「流行」に乗って先へいける人に

なれるのではないかと思うのです。

読んでくださり、ありがとうございました。

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